・マッチ・ポンプ
店員 「髪に何かをつけたままで1日中いると気持ち悪くなって当然ですよね」
「それもほとんどが石油系ですから」
「天然のものでもあまりよくはないのですから」
「それのいい例として食べ物」
「脂濃い物を食べると、ピーナッツやチョコレートを食べるとニキビや吹き出物ができるではありませんか。必要以上の脂は体外に排出しようとするんですよ
「焼肉を食べた翌日は顔や身体がベタベタするといった経験がおありでしょう?」
「あれは必要以上の脂が皮脂いう形で出ているんですね」
「頭皮、頭皮からは皮脂がたくさん出ますよ。髪を保護したり、髪にツヤをだすために」
「その皮脂がたくさん出過ぎると、頭が痒くなる等の不快な症状がでてくるのです」
「頭が痒くなる等の不快な症状がでてくると、頭を洗いたくなりますよね」
「西洋人は、日本人に比べて脂の必要量が多いからたくさん肉や乳製品等から脂を摂ります、彼らにとっては必要量ですから排出することはありません。だから当然、皮脂が過剰に分泌することもない、だから頭も痒くならない」
「日本人と西洋人の髪質の話は後ほどしますが、気候風土の違いが大きいですね」
・髪と気候風土の関係
私 「髪と気候風土の関係ですか?」
店員 「はい、日本は温帯に属しますが亜熱帯に近いですね。高温多湿なんですよ」
「この湿度が高いこと!この湿度が高い状態で皮脂がたくさん出てごらんなさい、頭の中はベタベタのジャ ングルですよ」
「脂はすぐに酸化、腐敗するでしょう。臭いも発生するし頭皮に刺激も与えるでしょう」
「そりゃまぁ洗いたくなって当然ですね」
私 「食べ物も洗髪に関係していたのですね」
店員 「髪を洗えばスッキリする。それは油がとれているからです、スッキリしなければもう一度シャンプーする」
「スッキリしたということは、頭皮から油がとれた状態なのです」(皮脂、整髪料等を問わず)
「頭皮から油がとれている状態というと、当然のことながら髪には油はありません。髪はバサバサ」
「髪を保護する脂がないので髪はバサバサで気持ち悪い、指通りも悪い」
「じゃどうしますか」
私 「リンスやトリートメントをします」
店員 「人工的に脂を補ってやる」
「その補ってやったリンスやトリートメントが、時間がたつと油となって気持ち悪くなっていく。保湿成分が強ければ強いほど」
「また、髪を洗いたくなっていく」
私 「グルグル回っているみたいですね」
店員 「気持ちよく髪を洗いたければ洗いたいほど、スッキリしたければスッキリしたいほど脱脂能力に優れたシャンプーを使う。今ではそれでも物足りずにスッキリする成分を配合した刺激の強いシャンプーを使う。昔は天然のクール系のハーブを使用していましたが、それでは物足りなくなって刺激メンソール系の人工成分を配合する。天然を歌ったものであっても自然界にある状態では刺激が足りないので濃縮したものを使用する」
「そのようなシャンプーで洗えば洗うほど、髪は傷むのでリンスやトリートメントを大量に使う」
「髪が痛めばスタイリングがきまらなくなるので、スタイルング剤を使わないわけにはいかなくなる」
「スタイルング剤を使えば使うほど、髪は傷む」
「スタイリング剤を使えば使うほど、シャンプーしたくなる・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「これをまさしく、マッチ・ポンプ」
・髪の手入れ
私 「髪の手入れはどのようにしたらよいのでしょうか?」
店員 「食べ物によりますね」
私 「髪の手入れの方法が食生活によって変わってくるのですか?
店員 「はい、重要な要素ですね」
「脂濃いもの、味の濃いもの、それに刺激の強いものを食べている人」
「俗に言う、おじさんが多いのですが。頭皮から皮脂がタップリと出ていますね」
「そのような人には、どうしてもハゲた方が多くなります」
「昔はハゲといえば、おじさんでしたが、今は若い方も増えて来ましたね。」
「若い方の生活がおじさんのような生活に変わってきているのでしょうかね~」
「若い人の食生活を観察したわけではありませんから断言は出来ないのですが、頭皮や髪の質はおじさんに近づいていることは間違いありませんね」
「そればかりではないのです、元来皮脂の少ないはずの女性の皮脂量が増えてきているように思えるのです。」
「昔は、女性用のカツラといえば “おしゃれ用 ”だったのですが、今は髪の薄い方の需要が多いようです。ということは女性の頭皮や髪質が男性化してきていることを示唆しているのかもしれません」
「女性の生活習慣の男性化が進んでいるのかもしれません。少なくとも食生活は髪にそう語りかけているようですね」
私 「食生活が髪に多大な影響をあたえているわけですか」
「髪の少ない女性が増えている・・・・・・・・・」
環境ホルモンや精神的ストレスによる女性の男性化や、男性の女性化は叫ばれていますが、生活習慣の男性化それも食の男性化傾向による女性の男性化を感じておられる美容院の店主!
発見はどこでも出来る。違う角度から見ることによる新たな視点を教わった気がしました。
店員 「皮脂量の多い方は、頭皮の毛穴に詰まった脂をよく取ってあげなくてはなりません。その時、便利だからと言って皮脂をよく落とす強力なシャンプーを使われることはお勧めしません。丁寧に指の腹でやさしくマッサージをしながら時間をかけて少しずつ落としていかれてください」
「くれぐれも短時間で強くゴシゴシと洗わないでください」
「そうすれば石油化学系のスタイリング剤をつけていない限り、少ないシャンプーで洗えます。場合によってはお湯だけで洗えますよ」
私 「そういえば以前テレビで中国の少数民族のドキュメンタリー番組を見たのを思い出しました」
店員 「どのような番組だったのですか」
私 「その少数民族の女性達は髪を大切にする女性達でした」
「大切というよりも髪に特別の意味を持たせた部族と言った方がよろしいかと」
「女性達は、確か初潮が始まってからは髪を切らないと報道されていたように思います。ですから皆さん髪が長い長い。長い女性になると2mは超えていたと思います。ほとんどの女性が自分の背丈以上は髪の長さがありました。」
「その髪を三つ編みに編んで、その三つ編みを頭の上でヘビがとぐろを巻くようにまた編んで・・・というように束ねて生活していました」
「その少数民族は山岳民族に属するので、ジッとしているわけではなくその頭、その髪をかかえて1日中農作業や山の作業を続けているのです」
「汗もたくさんかいていると思います」
「その女性達の髪の手入れ方が、村のはずれの川で、冷たい雪解け水での手入れだけなんです」
「2℃ほどの身を切るほどの冷たい水を髪につけながら一本の櫛でといていくだけなのです」
「 “髪は女の命” そのような形容詞があるほどその部族の女性達は、しなやかで艶のある髪を皆さんされていました」
「一番髪が長くて綺麗な女性は、40代前半の方でした」
「その方は自分の髪の毛を誇りに思っておいででした。そしてその髪を少しでも長く維持していきたいと語っておられました」
店員 「そうなんです、水と櫛があれば髪はそのように保っていけるはずなんですよ」
「そして彼女たちの美しい髪の秘訣は健康にあると思うのです」
私 「そういえば、そのドキュメント番組でこう締めくくってありました」
急激な中国の経済成長がこの偏狭の山岳地帯の少数民族の暮らしおも変えようとしている。様々な便利な生活用品や食料品が流入してくることにより伝統的な生活様式が変化を強いられ、今では昔ながらの生活を維持することは困難になった。
今の若い世代の女性達は、昔ほど髪は長くない
それはヘアースタイルの変化ではなく、長くしなやかな艶のある髪が生えてこないことによるものだ。どんなに髪を長く伸ばそうとしても途中で切れてしまうそうだ。
それは若ければ若いほど。
伝統的食事をしていない、中国経済圏から入ってくる食料を食べているものほど困難である。経済の恩恵を受けているものほど困難であると。
そう締めくくられていました。カップラーメンの映像とともに。
店員 「やはり食べ物は大切ですね」
・憧れのアジアンビューティー
店員 「アジアの女性の髪は西洋人の憧れの的だったのです。特に日本人の髪はね」
私 「反対ではないのですか。日本人が西洋人の金髪に憧れているのでは」
店員 「今はね、今の日本人はね」
「西洋人の髪。特に金髪はその色ゆえに、とても美しく見えます。金という色の効果です。輝いて見える、黒という色に比べて色温度が高いので、私達の目には明るく輝いているように見えます」
「金という色のマジックです」
「西洋の人は、そのマジックをわかってあるからこそ、真の髪の美しさである日本人の髪に憧れるのです」
「アジア人の髪の太さは、西洋人の半分ほどしかありません」
「だからこそ、あの光沢としなやかさが出るのです」
私 「西洋人の半分の太さなのですか。へぇ~」
店員 「繊維は細いほど上等です」
「細いほど肌触りが良く、軟らかく、涼しくて暖かい、そして光沢があります」
「例えばエジプト綿やカシミヤのように」
「細いものは、得てして途中で切れやすい物が多い。細くて途中で切れにくい物は少ない」
「だから高価なのです」
「そう、私達日本人の髪です。細くてなおかつ途中で切れにくい」
「それが、西洋人が憧れる髪。軟らかく光沢があり、しなやか。結っても痕(あと)がつかない 髪」
「あ~それをもったいない西洋人のようにして」
「傷んでもない髪を染めたり、パーマをかけたり」
「痛んで仕方がないので、それを隠すために、カバーするために、染めたりパーマをかけたりするのであればまだしも」
「西洋人が憧れている、欲しがっている髪質のうちに・・・・・・・自分から進んで髪を傷めるなんて」
私 「そんなに痛むものですか?」
店員 「痛みますよ!確実に。そもそもパーマをかけたり髪を染めたりとは、西洋人の強い髪を想定して開発されました。パーマもカラーリングも西洋から輸入されたものです」
「何故、パーマやカラーリングの開発の必要があったか? それには歴史的なもの呪術的なものや人種差別などの階級差別等複雑な意味合いが隠されています。ここでは文化的背景は省略させていただきますが」
私 「今のスタイリングは輸入ものなのですね」
店員 「そうですね」
「西洋人でも確実にそのような施術をすると髪は傷みますよ。ましてや我々日本人は彼らの髪の半分の太さしかないのですから、どれほど痛むか想像がつくと思いますが」
私 「今はパーマにしてもカラーリングにしても日本人に合わせた製品が開発されているのではありませんか?」
店員 「日本のメーカーが作っていると言うだけですよ。基本的技術は50、60年前と一緒ですよ」
「せいぜい薬液の臭いが、昔より工夫されているという程度なのです」
「それに外国産の超高級薬液も珍重されていますしね」
私 「とても良いと言われているヘアケア商品があるではありませんか」
「ダメージヘアーの回復剤といったようなものが」
店員 「一度ダメージを受けたものは、一度痛んだ髪は、二度と元には戻りませんよ」
「元の状態にはもどりません」
「あれはうまくごまかしているのですよ」
「それは何もしないものと比べると見せかけは数段変わりますがね」
「例えば枝毛の回復剤、ダメージ防止剤というネーミングのものがあるとしましょうか」
「パーマやカラーリングで髪の表面が傷んでささくれ立った状態になり、髪がはねたり枝毛というような髪がまとまらない光沢を失った状態ですね」
「回復剤は枝毛そのものを修復しているのではないのです」
「接着剤のようなもので飛び跳ねた髪の表面の繊維状のものを貼り付けている、収束させているようなものなのです」
「それを使い続けている間はいいですが」
「止めると、また元の状態に戻ってしまいます」
「高価な回復剤やダメージ防止剤。使い続けている間はいいのですが・・・・・・・・・・・」
「残念ながら、一度ダメージを受けたものは、一度痛んだ髪は、二度と元には戻りません」
ひとりひとり、オーダーメイドでの治療を行います
極めて治りにくい病気はあっても
治らない病気はないと信じております。
難病、奇病、薬漬けの方、病院を点々とされている方は当院にまずは
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治療院 足心気功
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