エネルギーワークを開催いたします。

プロローグ

午前4:40

今日もいつものように目覚まし時計で

真っ黒な部屋の天井から彼の一日が始まる

彼は17歳

ゴリラーマンと呼ばれている高校二年生

雨が降ろうが

雪が降ろうが

小学校五年生の頃から

月一日の休刊日を除いて

この目覚ましの音で起こされるのだ

そろそろ目覚まし時計を買い替えなくては

そんなことを思いつつ

眠たい目をこすりながら

手短に着替えを済ませる

10分後には自転車に乗って

新聞販売店へとペダルを踏みこむ

高校二年生のゴリラーマンは

新聞配達少年をして

6年目を迎えた

 

頭が痛い

頭が痛い

彼が異変を感じだしたのは

一か月ほど前の体育の授業の時からである

頭の中で誰かが足踏みをしているような

どくどくとする痛み

風邪の時の頭痛とは違う

経験したことのない頭の違和感に

彼は何か不安なものを感じざるを得なかった

体力や体の頑丈さには自信があった

小学一年生の時から始めた

空手の稽古

週一回の道場での稽古は

欠かしたことがなかった

身体が段々と成長し

筋肉隆々のたくましい姿

そんな自分になってゆくのは楽しかった

同級生からゴリラーマンと呼ばれることは

嫌ではなかった

いや

むしろ内心ではニヤリとしていた

そんな彼に忍び寄る体調の変化に

今までに感じたことのない不安が

日に日に増してきた

 

両親

彼の両親は学校の教師をしており

大変忙しい親であった

新聞配達を終えて帰宅する午前7:00には

両親は学校へと出勤をしていた

だから彼は

両親と朝食を摂った記憶がない

そればかりか

夕食をともに食べたことも

ほとんど覚えていないくらい前のことになる

両親の帰宅時間は

毎日午後10:00過ぎなのだ

彼は手のかからない良い息子であった

わがままは言ったことがない

両親に何かをせがんだ事も無かった

高校進学も両親に相談する事も無く

市内の偏差値が高い公立の進学校を選んだ

彼は両親に甘えることが出来なかった

毎日毎日

生徒にかける両親の情熱を見ていると

とても自分に構ってとは言えなかったのだ

彼の両親は熱血教師だったのだ

 

変化

今日はいつにも増して

頭が痛い

ついに彼は保健室の扉に手をかけた

高校二年生にして初めて

保健室に足を踏み入れたのだ

それほどゴリラーマンと呼ばれた

健康体の彼には

縁のない場所であった

「この暑さのせいでしょう、少しベッドで休んでいきなさい。」

保健室の先生は言った

保健室の天井は真っ白で

ベッドも真っ白で

そんなことを思いながら

いつの間にか二時間近く眠っていた

目を覚ますと頭痛がおさまっていた

教室に戻り授業を受けた

保健室には二日間ほど世話になった

保健室の先生が言われるように

暑さのせいで疲れているからなのだろうか

自分は17歳で若さのピーク

疲れとは無縁の世界のはず

自分はゴリラーマンで

人一倍体力があるはずなのに

頭痛に襲われる感覚が短くなっている

締め付けられるような頭痛が

耐え難くなる時がある

立っていられないようなときがある

授業に出られないくらい辛い

保健室にはもう行けない

あまりに頻繁だと

保健室の先生が両親に連絡をするかも

両親に心配はかけたくない

「俺はゴリラーマンだ!頑張らなければ」

 

血圧

いつもの目覚まし時計の音ではないもので

目が覚めた

点滴の注射針を刺すチクリとする痛みで

目が覚めた

天井は真っ白だ

パイプベッドも真っ白だ

一瞬

保健室かと思ったが

そこに立っていたのは白衣の看護婦だった

体育の授業中に意識が無くなって倒れ

救急車で搬送されのだと聞かされた

ゴリラーマンの自分が

なぜ意識を失って救急車で搬送されたのか…

それも体育の時間に

医者が来て説明をした

高血圧で倒れたと

高血圧!!!!!!

なに……

高血圧だと?

年寄ではあるまいし

17歳の元気はつらつの若い肉体が

高血圧だと?

ふざけるな!

医者は説明を続ける

「血圧が『210』で非常に危険です。

このままの状態が続くと由々しき事態に陥りますので絶対安静で。」

え………

高血圧ごときで命の危険がある

信じられない

高血圧がなんだ

血圧が高いだけで命が脅かされるはずが

「食生活についてお聞かせください。」

医者から質問がある

答えることが出来なかった

食生活をこたえることは出来なかった

自分の恥ずかしい食生活

親に負担をかけないため

 

食生活

 

朝食 インスタントラーメン

昼食 学校給食

夕食 インスタントラーメン

 

休日

朝食 インスタントラーメン

昼食 インスタントラーメン

夕食 インスタントラーメン

 

この繰り返し

くる日も くる日も

インスタントラーメン

インスタントラーメン

そして

インスタントラーメン

ちゃちゃっと手軽に作れ

大好物

おいしいインスタントラーメン

毎日食べても飽きない

いや

中毒なのかも

 

信じられない

 

ゴリラーマンの肉体をつくったものは

インスタントラーメン

ゴリラーマンの肉体を維持させているのも

インスタントラーメン

いやいや

わかっているのだ

インスタントラーメンが体に悪い事は……

昼食の学校給食で

中学校までは何とか凌げていた

だからだろうか

高校からは学校給食がない

昼食に唯一

まともな食事がとれていた学校給食がない

高校に入学してからは

学食を利用するようにしていたが

ついつい菓子パンに走った

偏った食べ物に走った

だからだろうか

高校に入学して

1年あまりたったくらいから

体調がすぐれない日が現れだしたことが

思い出されてくる

そして頭痛

でも自分の食生活は認めたくない

だって自分はゴリラーマンだから

医師は言う

「基礎疾患も見当たりません。運動も良くされているようで筋肉も発達されています。

食生活以外に原因は思い当たらないのですが、食生活はいかがですか?」

しばしの沈黙

「言えないということは言えないくらい悪いと受け止められます。」

医師はそう言葉を続ける

「命に係わる重大な問題ですよ。」

仕方なくボソボソと口を出た言葉は

インスタントラーメンが主食であった事実

医師は絶句

看護婦も絶句

 

化学物質

しばしの沈黙の後

「よく生きて来られましたね。」

医師は続ける

「インスタントラーメンはジャンクフード。

インスタントラーメンの食べすぎは塩分の摂りすぎで高血圧になると言われていますが、

化学調味料が原因なのです。

すさまじい量の恐ろしい成分の化学調味料が入っています。

塩分の摂りすぎというよりも、化学調味料は危険な食品添加物なのです。

自律神経の働きを麻痺させてしまう、命を危険にさらす物質なのですよ。

そのうえ依存性が非常に高い、中毒になる恐ろしい化学物質です。

どうもパーキンソン病を引き起こす物質として、化学調味料との因果関係も一部の学者の間では取りざたされています。

死にたくなければインスタントラーメンは食べない様に!」

大げさな医者だなぁ~

先生は陰謀論者か

電波系の危ない人?

「少しであればまだしも、あなたのように主食がインスタントラーメンであれば、とてつもない量の危険な食品添加物、化学物質を摂取しています。」

しかし危険だなんて

危険な食べ物などあるはずないよ

インスタントラーメンが原因だなんて

化学調味料

食品添加物は

国が許可しているのに

そんな危険なものを国が認可するわけないよ

インスタントラーメンは

体に良くないのはわかるとして…….

 

意識

医師とのこんなやり取りの後

疲れたのか

高血圧で頭がフラフラして意識が飛ぶのか

薬の影響か

うつらうつら

半分眠るような苦しいような状態が

2週間くらい続いた

意識が回復して

看護婦さんから聞いた話によると

血圧が『200』からなかなか下がらずに

高いときには『230』になることもあって

極端に言うと生死の境を彷徨っていたと

2週間の絶対安静のあと

血圧が『180』位まで落ち着いてきたので

面会が出来るようになり

ゴリラーマンと呼んでくれる

たくさんの同級生がお見舞いに

病室を訪れてくれた

 

面会

もう元気になったからと

喉元過ぎれば熱さ忘れる

病気のことなどすっかり忘れていた

しかし17歳のゴリラーマンは

『180』の血圧を維持したままだった

新聞配達に行かなければならない

空手の稽古をしないと弱くなってしまう

薬で麻痺させられている頭痛の症状が無いので

いい気なゴリラーマン

そして

その時が来た

病室に見舞いに来ていた仲が良い同級生に

こともあろうか

カップラーメンをコッソリ買ってきて

食べさせてほしいと頼んだ

友人は安請け合いで

「いいよ。何のカップラーメンがいい?お湯は給湯室から入れてきてあげるね。」

医師にはきつく止められていたにも関わらず

彼は

先生は大げさ過ぎだよ

インスタントラーメンで死ぬはずはないよ

病院食を食べさせるための方便だよ

それくらいに軽く考えていた

ゴリラーマンを責めるわけにはいかない

世の中のほとんどの人が

インスタントラーメンの化学調味料の知識

食品添加物が危険な化学物質であることを

知る由もないのだから

友人にお湯を注いでもらい

待つこと3分

カップラーメンのフタを取ると

いつものおいしそうな匂い

久しぶりのインスタントラーメン

二日と切らしたことがない

インスタントラーメン

ソウルフード!うまい!!最高!

これこれ

これだよ

しあわせ~!!!

ゴリラーマンの満足そうな食べっぷりを見て

同級生も満足して

「良かった、ゴリラーマンが喜んでくれて。」

ありがとう

うまかった!

そんな彼に見送られて

病室を出たのが

ゴリラーマンと交わした

最後の言葉となるとは夢にも思わず

 

エピローグ

それからしばらくして

ゴリラーマンの血圧は『250』を超えた

危篤状態

意識不明の重体

個人病院では見ることが出来ない

大学病院へと救急車で転送

彼は二度とその病院に

戻ってくることはなかった

大学病院に搬送され

ゴリラーマンは再び集中治療室へ

三日間の意識不明の昏睡状態

最高血圧は『280』をさして

医師や看護婦を驚かせた

意識が戻ることなく

ゴリラーマンは苦しみながら

17歳の短い生涯を閉じた

とても悲惨な死にざまだった

ラーメン王子の死に衝撃が走った

天井の色が何色だったのか

ベッドの色は何色だったのか

見ることもなく

あとがき

日本人の2人に1人が癌になり、3人に1人が癌で死んでいます。

欧米では1992年以降、癌は減っているのに、日本では増加が止まらない。

癌の原因は喫煙と飲酒であると言われてきました。

喫煙人口は7分の1に減っているにも関わらず、肺癌は増加しています。

若い人の飲酒離れが進み、恒常的に飲酒する人が減っているにも関わらず、癌は増加していることは矛盾していると思います。

食品添加物の認可数をご存知でしょうか?

アメリカ人はカラフルな食べ物や派手な食品が多そうで断トツの1位だろうと思われませんか?

アメリカの食品添加物の認可数は133品目です。

では、日本は?その半分くらいかな?

実は、日本の食品添加物認可数は、

なんとアメリカの10倍以上!!1500品目!!!!

ドイツ 64品目

フランス 32品目

イギリス 21品目

どうやら癌が日本で増加し続けいるのは、食品添加物が原因だと指摘されているのも頷けます。

そのうえ、日本は化学調味料が大大大好きな国民です。

そんな危険な食品添加物なのに、日本の政府は2022年4月から食品の無添加という表示を禁止しました。

理由は、国が認可した食品添加物を無添加とするとは何事か!食品添加物をもっと摂れもっと摂れと推奨していることと同じです。

国を挙げて、癌を増加させましょうという意味にも受け取れます。

せっかく頑張って国民の健康に付与している零細企業を無添加で、儲けを減らしてまで消費者の健康に取り組んでいる企業や、個人を追い込んでいるとしか思えない行政の在り方は、いかがなものでしょうか?

自分の身は自分で守るしかありません。

国も医療も頼れない。このまま食品添加物を摂り続けると、癌になる確率は高くなる一方だと思います。

 


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